このコーナーでは、海外経験豊富な日本人からのお便りを 紹介しています。
海外旅行、海外生活での個人的な経験談はとてもおもしろい!


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2008.11.20更新 
イエメンだより#10
元ツアコン水谷の
プライベート旅行


サナー旧市街②
 ≪夜編≫


旧市街で過ごすサナー(イ エメンの首都)の夜は何度かあったものの、どの夜も大変思い出深いものでした。ラマダンさなかでのこと は前回も触れたので、ここは静かに過ごせた夜について書きます。
(※ラマダンはイスラム暦の第9月にあたり、神聖な月。この約1か月、イスラム教徒は曙の 祈りから日没まで断食をします)


一緒にマフラージ(建物最上階の部屋、とても眺めが良い部屋で、その家での最高な部屋)か らの景色を堪能しつつカートを しよう、ってことになりました。


パーティー仲間としてイエメン人友人達も集まりました。カートは、通常平均3時間ほどです が、ここまでくると、またおしゃべりモードへと突入していくのか、それともただただイエメ ン最後の夜ということで話が尽きないのか…。
カートを片側ほっぺに詰め込んだ顔でしゃべるのは、それはそれはキツかったですね。
想像してみてください! パンを片側ほっぺに詰め込んで、しゃべらなきゃいけない図…。

話の内容は実に多岐にわたりました。
日本の地理、平和、イエメン政治のことから、果ては、サナー恋愛事情、結婚事情(結婚資金 も徐々に値上がりしているそうで大変らしい)、お見合いの良き点、悪き点、日本女性はなぜ 結婚せず旅行できるのか、イエメンで嫌いなところ、等々。
とても嬉しかったですね。こんなにイエメン人と本音で語りあえるなんて、
そして意見を聞けるなんて!

(注:会話は、9.5割は英語です…あとは赤ちゃんアラビア語^^;b)


カートパーティー後は、なんとも遅い食事。
本来カートを噛みすぎると、もしくは強いカートを噛むと、お腹がすかないんですね
(水分とりすぎ、カートエキスでお腹いっぱい効果なのか…)。
なのでイエメン人達のメインはランチとなります。
大抵は、カート噛みすぎの後は、ミルクを飲むと胃に優しいので良いとの話。
ただミルクを飲むだけのイエメン人もまた多いそうです。
が、友人のW君は『だからこそ、食べなきゃだめだ!』と叱咤。
カートで眠れなくなった翌日、体力がなくなっちゃうから、が理由。
なんとも的を射たお答え。なるほど! これは、新発見!!


…そして、とうとう眠れなくなってしまいました。
しかも一緒に泊まっていた女性の友人がもう眠いとギブアップ。
先に部屋に戻るといって、なんと鍵をかけて爆睡してしまったのですね…。
なので、一人でマフラージにいた(いざるをえなかった)私。そこで、屋上にちょっと出てみ ました。


夜のひっそりとした旧市街の雰囲気もオツなもの。
それを独り占めできたひとときでした。
800年以上前の街並み。
2,500年前から人間が住んでいた町。
旧市街のホテルに泊まるのは、何年ぶりだろうか…。
4年ぶりかも、なんて考えていました。
昼間は活気のある町が、一気に人影もなくなり、ひっそり。
おもちゃ箱のような建物がオレンジ色の照明の中たたずむ雰囲気は、
まるでアミューズメントパークのよう。
タイムトリップしてしまったかのような、なんとも不思議な空間を体験しました。

そして、朝3時過ぎ…アザーン(礼拝への呼びかけ)が一斉に鳴り響き、なお眠れなくなり ^^;
でも、空に響き渡るあの声に、感動で体がしびれ、即デジカメで音声録音。
そして、一人また屋上外に出て、撮った写真(少々ぶれ気味ですが)が
今回アップした写真です。
夜の旧市街眺め独り占めタイム♪
あ~アルハムドリッラ~♪

是非皆さんも旧市街で宿泊する機会があったら、夜中の景色を堪能あれ!

オレンジの灯りって、あったかいですね!


次回からは、郊外へと旅が始まります。


カートについては →→「イ エメンだより#6#7」をご覧ください♪)



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2008.10.16更新
イエメンだより#9
元ツアコン水谷の
プライベート旅行


サナー旧市街①
 ≪昼編≫ 


大変ご無沙汰してましたが、その間、イエメンではさまざまな出来事がございました。イエメ ン大好きな私にとっては、なんとも複雑な心境になりました。それも一番イエメンらしき景色 として有名なサナー旧市街の近くでおきていたり……。

というわけで、これからイエメンのそれぞれの地域の魅力について具体的に語っていこうとし ていた時だったので、色々考えてました。

1人旅行をするにも、本当に今の時代は、最低限のマナーを見につけていくべきだと。

例えば、女性は夜外に出ない、必ず離れた箇所に観光で行く場合には信頼のおける現地旅行会 社にガイド等の手配を依頼するべき、アメリカ関係の建物には近づかない等々。


折角のイエメン! 数ある国々に添乗に行った中でも、大好きになった国。やっぱり旅に行っ た人には、良い思い出として残ってもらいたい!  こんな心境の今のわたしです。


これから、ピンポイントで魅力を徒然なるままに語っていこうと思います。懐かしい景色を思 い出しつつ、皆さんの旅が思い出深いものとなりますようにと祈りつつ……。


さて、まずツアーなり、個人旅行でも、まずは足を踏み入れるところ。
それがイエメンの首都サナー。 安宿(主に旧市街)から豪華タイプのホテル(新市街)まで揃いつつも、やはり世界遺産に指 定されている旧市街を見ないことには始まりません!!
説明は、ガイドブック等々にたっぷり書かれているので、ここではあえて省きます。
「世界最古の街」、「街自体が博物館」と言われる旧市街。


私は参考のために、色んなホテルに泊まっているけれど、雰囲気、庶民的空気を味わうなら、 やっぱり旧市街内のホテルがお薦め。今まで2度、個人的に旧市街内で宿泊しました。
一度目は、ラマダン)中。二度目は何もない平常時。
(※ラマダンはイスラム暦の第9月にあたり、神聖な月。この約1か月、イスラム教徒は曙の 祈りから日没まで断食をします)

ラマダン中も、これまたオツなもの!
旧市街内には、沢山のモスクがあって、各ミナレットから夜を通してお祈りの言葉だのなんだ のと響きわたって、初日はその大音響に驚き、とても眠れませんでした。まさに昼夜逆転の生 活。
イエメン人の友人達と外に出た時(私はア バヤを着用)、ラマダン中だからこその、活気ある夜の街に 遭遇。なんとも楽しいひととき。夜に起きていようとする方がおかしいのよね?  とはいうものの、慣れてくると不思議に、そんな大音響の中でも眠れるようになってしまいました…。


平常時には、何もなくただただ平穏に過ぎていく旧市街の中。子供達の走り回って遊ぶ声、お やじ殿の叱る声、女性陣がおしゃべりをしながら通り過ぎ、そして観光客とコンタクトをとろ うと英語をしゃべろうとする若者、バイクで通りすぎる男性等々。

ふつう、観光でいくと、「旧市街散策どこか裏から入って、ちょっと静かな裏道散策イエメン門付近のスークエリアへ向かって」 となることが多いでしょう。

今や私の午後の過ごし方としては、旧市街内のホテルのマフラージ(最上階)でカートを噛むとなってい るものの、そうでなくても、ゆったりとした時間の流れを感じれる、スーク以外の地域散策も 好き。初めてサナー旧市街に行くなら、まずはぜひともスークへ。
イエメン門にのぼってちょっと上から眺める景色は最高。活気を感じます。そして風景を味 わった後は、静かなエリア散策というのもお薦めです。
スークエリアの道がいつのまにか舗装されていたのには、心底驚き、実はちょっぴり寂しかっ たりもしました。
10年前の、本当にタイムトリップしたかのようなごみごみとしたスーク、人の流れが異様に 人間臭くて、懐かしいのです。あまりにも綺麗になってしまうと、なんだか拍子抜けしてしま うほど。そういう感覚ってとても不思議です。そう、イエメンの良さのひとつに、人間臭さ、 をあげておきましょうか。


そして、建築物がまた素晴らしい! 色、歴史的観点、そして漆喰の色、ステンドグラス。
言い方は変かもしれないけれど、建物の歪みがまた時の流れを感じさせてこれが良いのです。 いい味を出しています。

さらに、ところどころ建物の間で見かける花。
これ、どうも私の中ではワン・ポイント。
花があると、特に民家を想像しています。ここの家の人は、何人家族かな?
あ、煙でてる、今ホブズ焼いているところかな? などなど……
そういう意味では、洗濯物もワンポイント。
あと猫。
庶民的雰囲気のするところはワクワクしてきます。
時にホテルから外を見ると、屋上に洗濯物を広げて地べたに置いて干してたり、
国民性? お国柄? 結構違いがあって面白いもの。


だからといって、堂々と写真を 撮る時にはご注意!


女性がそばにいないかどうか、必ずこれチェックしてくださいネ!


次回は、夜編です ―


アバヤ・服装については  →→「イエメンだより#3」をご覧ください♪)
カートについては →→「イ エメンだより#6#7」をご覧ください♪)
写真撮影については →→ 「イエメンだより#4」をご覧ください♪)


イエメ ンに行ってみよう  ⑨ イエメンの豆知識


●イエメンの情勢を知る
 
旅 行の前に、外務省のホームページなどを見て、現地の事情を確認しましょう。


外務省 各国地域情報(イエメン)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/yemen/index.html

・イエメンの危険情報などについて(外務省 海外安全ホームページ)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=43 




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2008.7.2更新
イエメンだより#8
元ツアコン水谷の
プライベート旅行


イエメンを知る
 ≪食事編≫ 


イエメンでの食事は、日本人には馴染みやすいかな、というのが初イエメンでの印象でした。
野菜をふんだんに使った煮込み的お料理で、味も辛すぎることなくという印象。どちらかとい えばマイルドでした。

私の大好物は、サルタと いう、肉や野菜をクミンシードやターメリッ ク、フェネグリークなどで味付けして石鍋で煮た料理。首都サナーを中心 とする元北イエメンの代表的な郷土料理です。それから、現在では中東全域で見かける、そら 豆やひよこ豆をすりつぶし、丸めて揚げたファ ラフェルなどもポピュラーです。

イエメン料理の特徴は、アラブらしさに加えて、古くから交流があった、対岸のアフリカ大陸 にあるエチオピアやソマリア、ジプチと影響され合っていることなのだそうです。またイエメ ンで忘れてならないのは、シバ王国の時代から続く、ヨーロッパと東アジアを南アジア経由で 結ぶ“東西の交易ルート”としての歴史。

たとえば、コーヒーやスパイス、乳香の貿易。かのモカコーヒーは、イエメンのモカ港か ら船積みされたことに由来して名づけられました(ただし、18世紀半ば以降、コーヒー豆は アデンなどから船積みされており、現在、モカの街は昔の栄光 今いずこ状態です)。現地では、コーヒーの 殻をカルダモンなどのスパイスと一緒に煮出した、ギシルと呼ばれるコー ヒー飲料がよく飲まれていますが、いわゆるコーヒーとは味がほど遠いで すね。薄いお汁粉って感じかしら。

日本で飲まれる『モカ・コーヒー』 (=一級品)は、高級品とし てニッポンの商社マンが早々と日本に輸入してしまっているそうです……。そのため、イエメ ンで購入できるモカコーヒーは2級品以下という話。それでも、イエメンで買うからこそ意義 あり!  という方は、もちろん購入可能です。タイズのコーヒースークや、空港ではお土産用に販売していますし、サナーではコーヒー専門店がありました。お値段も びっくりするほど高かったという記憶はありません。ただ気になるお値段が頭から消えてしま いました!  ごめんなさい。

さて、1日の食事の流れです。

朝食は、通常、軽くホブズ(平たいパン)とシャーイ(紅茶)でしょ うかね。ほんとに軽めです。

ランチは、代表格筆頭はサルタ!(写真下、黒い鉄鍋のようなお皿に入ってます) じゃがいもなどの野菜をスープと煮込み、その上には写真で見られる緑っぽいトロロヘルバをかけます。このへルバと呼ばれる香料??  今回初めてスークで粉状のヘルバと ご対面しました。香草を乾燥させて粉状にしたものだそうで、お肉などにおい消しに使われた (?)とか。なんとも味を表現できないけれど、大好物です!!  ホブズをちぎって、これにつけて食べ る他にも、じゃがいも煮込みや、オクラの煮ものなどにもよく合います。レバノン料理を代表 する中東料理にくらべて食べやすいかもしれません。
特に焼きたてホブズといっ しょに食べると、またまた最高です。
お腹いっぱいになったところで、甘めシャー イ(紅茶)を飲んで、カートタイム突入~。
(カートについては →→「イエメンだより#6#7」をご覧ください♪)


イエメン人の友人曰く、

「昼にサルタを食べた後 のカートが最高なんだよ!!」

同感。確かに、あのちょっと濃いめ(言うなればシチュー系?)のお味のあとで、ちょいと苦 めなカートは、お口直し的で逆にさっぱりしました。
濃いめお料理の後で、エスプレッソを飲んでお後さっぱり! という感覚とでもいうのでしょ うか。


なお、サルタにお肉を入れた ものを『ファハサ』 (だったかな?)といいます!  これがまた美味☆ みなさんにおすすめしたい一品です! 傍らには、あつあつホブズ&ペプシ。これで決まりっ!


夕食
は、カートをめいっぱい噛んだ後は、はっきりいってお腹すきませ ん…。なので、ミルク(これは胃に膜をはるという保護目的もあるそうですが)だけで済ます 男性が多いとのこと。
(ちなみに、私もカートを一度沢山噛んだ後は、本当にお腹がすかず、驚きました)

一度、一般庶民宅で夕食をご馳走になった時は、野菜の煮込み、トマトをいれた卵焼きとか、 ライスなど。お客様が来ると、サルタを 夕食でも出すことはあるそうですが、基本はランチが1日のうちで一番比重をしめる料理とな るのだそうです。


通常、サルタ屋さんは、サ ナー町中のレストラン街?(エリア)にありますが、一番美味しいところ等、宿泊されるホテ ルの主人にお薦めを教えてもらってみてはいかがでしょう。まず間違いありませんよ!  是非、堪能なさってくださいね!


イエメ ンに行ってみよう  ⑧ イエメンの豆知識


●イエメン共和国 Republic of Yemen
首都 サヌア(サナア、サナーとも表記され る)
主要言語 アラビア語
面積 528平方km
人口 100万人
通貨単位 イエメン・リアル
イエメン観光局 http://www.yementourism.com/

●イエメンの特産品・おみやげ
モカ・コーヒー……上記「イエメンだよ り#8」にもありますが、「モカ」はイエメンの地名です。
はちみつ……味見をして買うことができます。ハドラマウト産の蜂蜜が最高 級品(高い!)。
バホール(乳香)……焚いてお香としたり、香 水などに使用する香料の原料となる樹脂です。
いろいろな種類があり、ガムのように噛めるものもあります。
・そのほか 銀細工、織物など


 



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2008.4.17更新
イエメンだより#7
元ツアコン水谷の
プライベート旅行


イエメンを知る
 ≪カート編②≫ 


さて、パート1では、カートの基本的なことなどを書きましたが、今回はちょっと深い(?) 話をしようと思います。


イエメンではお昼ご飯の後の時間くらいから、こぶとり爺さん的ホッペを片側にしている男性 陣を多くみかけるようになります。もちろんカートを溜めてるんですね。あくまでも、噛んで 出てくるエキスを飲み込むのが目的。
…にしても、ほんと、よくあんなにほっぺの皮がのびるもんだ、というくらい。人間ってすご い、お餅みたい。
でも、さすがにソフトボールが入ってるんじゃないか位のサイズに膨らむと、モゴモゴ過ぎて 何をいってるのか聞き取りづらい。沈黙になる理由のひとつには、それもあるのではないかと 思います。

写真の男性のほっぺは、まだまだ序の口です。これからさらに膨らんでいきますよ!


実は、カートはよく食欲(カートをかみ始め て3時間後は、確かに全くお腹がすきません)、眠気、そして性欲をも抑えるといわれて います(西欧の研究で)
イエメンに行くたび、常日頃、私は「それにしては、いやに子だくさんよねぇ~イ--エメン は(-"-)」と不思議に思ってました。
そんな疑問がふと晴れたのは、サナーから日帰りで行ける山岳地帯のマナハに行ったとき。地 元の男性との偶然の会話からでした。

男性 「君もカート好きだよね~」

私 「私も普通に噛めるようになったわよ。中でもアンマリが 好きかも!(前回出たカートです)」

男性 「ハッハッハ!! アンマリ噛むときは、僕は奥さんが そばにいないとなぁ!!
ハッハッハ(^◇^)!」

私 「????? (-"-) (どーゆーことかしら?)」


という会話に第一のヒントあり。


そして、ある時、みんなでカート(ハムダーニー)を噛んでいたとき、
突然「ちょっと家戻るわ、奥さんいるし…(モゴモゴ)」といなくなっていく。

「今日は私にとってイエメンで最後の日だから、『オールナイトで噛むぞ、おぉ!』って言っ てたのはどこの誰よ(`´)」と私。それも強いカートを噛むとかなりの割合でいなくなって いく。
ここにも第二のヒントがありました。


つまり、どうも『そう』なのです!! つまり、なのです。
(ちょっと話の方向性が(#^_^#)!!! お許しを!!)

≪カートはアンフェタミン?が入っていて興奮作用があり、目覚ましによく使われ、運転手や 受験勉強なりのために噛まれる≫と書かれていますが、どうもカートの強さレベルによってその効果は違って くるようです
いわゆる上記の目的(目覚まし程度)のためには、ほどほどの強さのカートを使用するので は、との結論に達したのです。


そして思ったのは、興奮剤に対する免疫。
イエメン人はイスラム教徒。基本的には、お酒は飲みません(といわれます。でも裏ではわか りません…)ので、カートの作用が快速列車級なのではないか…。その一方で、私や、そして 多くの非イスラム教徒は、お酒を嗜む人であればあるほど、カートの興奮作用はゆっくりで各 駅列車級なのかも…、だから効きが遅いのかな、と。


そんなスロー効果の私には、こんなカートにまつわる思い出があります。
ツアコン時代、カートを噛むのは仕事終わりと決めておりました。
(モゴモゴで説明はできませんし、お客様からは『まぁ、仕事中なのに』とクレームが出てき そうでした)
なので、噛むのは、疲れきっていた夕方からでした。


…というわけで、私の体&精神の中は

お疲れモード  カートのスロー効用


だったのです。強いシャーミーを噛みながら、なんとバタンキューで翌朝まで爆睡。
翌朝、すがすがしい笑顔で、
「おはよー! よく寝た~☆」と言ったときの、彼らの顔は、一生忘れられません。


「こやつ、何者??? おそろしいやつ……」


と言わんばかり。正直、顔がこわばってましたね。そりゃそうです。強いカートを、それも噛 みながら爆睡なんて、イエメン人にとれば、アンビリーバボーなのです。


そして今更ながら、友人のモハメッド君が新婚ホヤホヤの時、よく言っていた

「今日の午後は、奥さんと一緒にカートするんだい!」
(ルンルン♪←という雰囲気を感じた私)

の言葉の意味、わかっちゃったような気がします。
なんか、素直に顔に出ちゃうとこなんか、とってもお茶目と私は思うんであります。



イエメ ンに行ってみよう  ⑦ イエメンの豆知識

●イエメンの通貨

通貨単位はYemen Riyal(イエメン・リヤル)です。
2008年3月現在、イエメンではYR1000、YR500、YR200、YR100、 YR50の5種類の紙幣とYR20、YR10、YR5の3種類のコインが流通しています。

1イエメン・リヤル=約0.53円、1米ドル=約200イエメン・リヤル (2008年7 月現在)

チップの習慣は特にありません。トイレのチップも不要です。

 


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2008.3.18更新
イエメンだより#6
元ツアコン水谷の
プライベート旅行


イエメンを知る
 ≪カート編①≫ 


イエメンを語るのに大切なもの、それは『カート』。
アカネ科の木の葉っぱで、噛んでそのエキス(ちょっとした興奮作用があり、カフェインを含 む?)を飲み込むことで、眠気がさめる。そのため、トラックの運転手や、一般のイエメン人 も噛むという嗜好品。

これからイエメンに行く人は、是非知っておかねばならないカート文化、これが今回のテーマ です。

カートとの出会いは、イエメン初添乗時。初体験は、四輪駆動車の運転手達がくれる4~5枚 のみ。彼らも、日本人がそこまで噛むとは思っていないのでした。その結果、噛んでいるう ち、葉っぱは粉々になり溶けて青汁と化したそんな状態なので、正直美味しいとは思いません でした。この繰り返しが、数年は続いたでしょうか。

そして、徐々に量を増やしていき、と同時に、はじめはチューイングガムと一緒に噛み(カー トにつくし、ミントの味も同時にして楽なのです。イエメン人も初めてカートを体験する青年 は、そうするのだとか)→葉っぱだけでOKになると、コーラを飲みつつカート→慣れて、冷 たいミネラルウォーターと…、と、ステップアップを踏むことになります。

カートは、イエメンを語るには必須事項。『カートをする=仲間』意識という ものがあります。
外国人でも、即仲間入り。私が噛んでいて思うのは、まるで、カートをすることで、カート文 化=イエメンを理解してくれているのだと、彼らも思ってくれるようなんです。それを感じる ようになってからは、カートに対する意識も変わっていきました。


大きな転機が訪れたのは、2002年の冬。
『アンマリ』というサーダエリアで獲れる強いカートを噛んだとき。
カートを噛みはじめると


1時間後 → おしゃべりになる
2時間後 → 映像が頭? を巡るようになる
3時間後 → 黙りこむ


という情報は、頭に入っていたものの、経験したことのない私には、『ほんと?』と半信半疑 だったのです。


折りしもアメリカがイラクを攻撃するだと騒がれていた時分。アル・ジャジーラ(カタールの ニュース局)を皆で見ながら、あーだこーだとアラビア語で言い合っている場でした。当時全 くアラビア語を理解できなかった私でしたが、それが全部理解できるような気分になり、英語 でバシバシ意見をいうという状態が1時間ほど続きました。

それから、なんとカラー画像が、頭の中(頭上?)を巡るようになり、『将来は~しようか』 などなどライフプランを立てようとしている自分が2時間後に出てきたのですね。

そして3時間後には、一斉に黙りこむのです。この沈黙は、なんとも不思議なのですが、当人 達は何にもしていないようでも(カートだけ噛んでいるようでも)、頭の中ではいろんなこと を考え、心で思っているんですね。 それに、その沈黙が、なんとも心地よく感じられ不思議でした。
ただ、その沈黙を共有している、団結力? 繋がり? がたまらなく心地よいのです。 他国では、沈黙って、なんだか間が抜けてて居心地悪いものですよね。


ところが、その晩、心臓がバクバクいって寝れず、それが、一番びっくりしました。やはり強 いカートには興奮作用も強いのですね。
なんとも不思議な2002年の冬でしたが、それをきっかけにまともにカートを噛めるように なってしまったのです。

実は、カート噛むようになり、ちょっとした異変(喜ばしい)に気付きました。それは、お ○ーじが大変よろしくなることなんです。
水をたくさんとるからかなぁ……とも思いますし、でもそれだけでないように思うのです。
やはりどうも葉っぱ(つまりは繊維)のエキスが入っていることで、違いが出てくるのかもし れない、と思うようになりました。

この異変は、私だけではありません。
他の初体験をした友人達もしかり。
ちょっとした問題としては、はじめは慣れないもの(葉や茎)の進入でびっくりしたホッペの 内側が、口内炎を起こすこともありますが、それも1、2日で消えてしまいます。個人差はあ るでしょう。
なんとも様々な効用がありそうなカートです。

確かに、ある国では麻薬扱いされたりしますが、実際毎回のイエメン旅で毎日のように噛んで いる私には、体調になんの異変もありませんし、健康診断でも『良』。


では、習慣性があるとしたら、当のイエメン人たちは、カートなしで生きていけないので は??? と心配される方も多いでしょう。


名古屋万博に参加したイエメン人に聞いてみました、カートが無い日本でどう数ヶ月過ごした のか。それが、無いなら無いで問題なかったというのです。


そうすると、中毒性のものとは思えません。
それに、黙りこんでいた3時間後に、「今何考えているの?」と聞いたら、真面目に

『人生 についてさ』


とさらっと答えた男性もいました。
こうなると、いわゆる麻薬とは違うと思いますね。


1回噛む量の目安が今回の写真ほどです。
何度も行っているうちに、これぐらい噛めるようになってしまいました…。
さて、イエメンに旅をして、噛んでみる貴方は一体どれくらいの量をかめるでしょうか?

次回は、よりカートを違った面から見ていきます!



イエメ ンに行ってみよう  ⑥ イエメンの豆知識

イエメンには3つの世界遺産があります。いずれも文化遺産です。

●イエメンの世界遺産

☆シバームの旧城壁都市 (文化遺産)登録年/1982
ハドラマウト地方の都市。泥煉瓦で作られた500以上の5~9階の高層建築群で知られ、 「最古の高層ビル群」「砂漠のマンハッタン」とも称されています。

☆サナア旧市街 (文化遺産)登録年/1986
イエメンの首都サナアの旧市街。中世の高層建築の街並みが残り、「カマリア窓」というステ ンドグラス、その窓を固定する漆喰の伝統的デザインが不思議な魅力を放っています。


☆古都ザビード
 
(文化遺産)登録年/1993  ※危機遺産/2000年
イエメン西部の平野に位置し、イエメンの中でも最古の都市。城壁に囲まれ、中心部にモス ク・新学校・大学などが残る。都市化による劣化により、危機遺産(※)に指定されていま す。


危機遺産とは?
ユネスコは、何らかの原因(武力紛争、自然 災害、大規模工事、都市・観光開発、商業的密猟など)により、深刻な被害を受けている 世界遺産を「危機遺産」 としてリストに登録、公表しています。危機的な状況を脱したとみなされる場合は危機遺 産リストから削除されます(例/カンボジア・アンコール遺跡群)。



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